2009年2月20日金曜日

大阪湾岸道路西伸部の都市計画決定に抗議

 県都市計画審議会は2月16日、大阪湾岸道路西伸部の路線計画案を承認しました。この計画は事業主体が不明、莫大な建設費の額や地元負担も不明であり、建設の必要性や建設に伴なう環境や景観への影響など多くの課題を抱えています。

 最初に計画案がだされたのは20年前のバブルの絶頂期で、阪神淡路大震災で頓挫していたものが、最近になって浮上。

ところが、最近の景気後退、自動車産業の落ち込みなど、国土交通省が交通需要の予測を大幅に見直し、2020年まで増加を続けるとしていた見込みを毎年横ばいか減少に向かうとしており、この計画の交通量も見直しが必至の現状になっています。 

 この計画案の全面見直しの署名を提出してきた地元の港島自治連合協議会は当日の傍聴後、「満身の怒りをこめて抗議」するとの抗議文を兵庫県と兵庫県都市計画審議会に提出しました。

 港島自治連合協議会の抗議文は以下のとおりです

大阪湾岸道路西伸部「路線概要計画」の都市計画決定に抗議します
2009年2月16日
兵庫県知事 井戸 敏三様
兵庫県都市計画審議会会長 多淵 敏樹様


港島自治連合協議会会長 安田 登  

 兵庫県都市計画審議会が2月16日、大阪湾岸道路西伸部「路線概要計画」を都市計画決定したことに満身の怒りを込めて抗議します。 港島自治連合協議会は、兵庫県知事、神戸市長に対して全有権者の3分の1を超える4367人の「計画路線案」全面見直しの署名を提出しております。更に、「住民への環境アセスの説明が行われていない」という手続きへの瑕疵が、3月24日付の港島自連協、県土整備部、市都市計画総局の3者による確認書でも明らかになっております。 今回の都市計画審議会では、それらの事実や経過が十分に審議されたとはいえません。本来、住民にとって良好な生活環境を形成することを目的とした都市計画審議会が、十分な機能を発揮していないことは明らかです。 港島自治連合協議会は、今回の「計画路線案」に対して、①「計画路線ありき」で住民意見が反映していないこと、②景観、大気汚染、騒音など環境面で住民への影響が一番大きい路線案であること、③事業主体や事業費、事業計画などすべてが明らかでなく費用対効果が判断できないこと、④CO2削減など地球温暖化対策に逆行していることなどを指摘して、全面見直しを求めてきました。 また、道路特定財源の一般化などで、自治体での負担が増えることは確実であり、兵庫県や神戸市の財政状況からこれ以上の負担を自治体が背負うことはできず、神戸市民はもちろん兵庫県民も納得しないはずです。 さらに、国土交通省が、道路整備計画の中心データーである交通量予測を大幅に下方修正しました。今回の予測では、毎年横ばいか、最大06年に比べて約2%減少するとの大幅下方修正です。しかも、国土交通省は、新規路線建設で、4車線でなく2車線での整備を積極採用し、需要に応じたコスト削減を進めて行くと報道されています。ところが、今回の都市計画案では、逆に平成32年の計画交通量が最大になるとし、更に平成42年には交通ネットワークが完成することを前提に更に増加するとしています。それに基づき、ポートアイランドでは平成42年に1日84000台を推計しています。ところが、現在の大阪湾岸道路の交通量は深江浜から魚崎浜で1日41000台です。したがって、国土交通省の今回の交通見直しに従えば、41000台から更に交通量は減少することになり、推計の半分にも達しないの明らかです。交通ネッワークが完成したとしても、84000台には遠くおよばないことは自明です。今回の都市計画案の前提がそのものが崩れています。 更に、今回の国土交通省の交通量見直しから判断すれば、延伸線は2車線でよく、「港湾幹線道路を活かし、神戸大橋をまたいで直接和田岬へつなぐ」港島自連協提案ルートのほうがより現実性がある提案といえます。港島自治連合協議会は、兵庫県都市計画審議会が、直ちに都市計画決定を取り消し、港島自連協提案ルート案を検討することを求めます。

2009年2月12日木曜日

ポーアイ寄席が大盛況


 話が前後しますが7日、ポーアイ寄席を開きました。震災前は年に4回開いていたのですが、私個人で行っていたため、参加者がだんだん少なくなり、震災後中断していました。「人口島に古典芸能を」の呼びかけはわれながらいいなーと思っていたのですが。個人的には限界でした。
 ところが、4年前からポーアイの有志でポーアイの街づくりをみんなで考えようとの勉強会、「ポーアイの底力」が発足。すでに、30回を数えます。会員も100人を超えました。そこから、寄席を復活させてはとの声が起こり、昨年から底力とあわはら共催で再開することになりました。昨年は、60人あまりの参加、今回はなんと80人の参加となりました。


 以前から、協力いただいている上方芸能研究会から協力いただき、地域寄席として開いています。特に、講談の旭堂南陵さんには毎回参加をいただいています。
今回も、旭堂みなみ、笑福亭風喬、桂三ノ助、旭堂南陵の4席を準備しました。演目はそれぞれ「知恩院の忘れ傘」「寄合酒」「動物園」「金龍縄張り問答」でした。
 今回は、若手に勢いを感じました。特に、旭堂みなみは、南陵に弟子入りして2ヶ月ということでしたが、場の支配力があり、久しぶりに将来性を感じる講談師です。
 落語の二人も余裕があり、風喬はNHKの落語家新人賞も受賞したとかで、この地域寄席から将来の有名落語家が育ってくれたらと期待します。
 最後に登場の南陵は、円熟した芸で、講談の奥深さを感じさせてくれます。それぞれの客の頭に話の情景がそれぞれの人生経験とともに写っているのかと思うと楽しくなります。
 回数を増やしてとの感想がうれしく感じました。

2009年2月8日日曜日

10キロレースを完走

 ポーアイで開かれたバレンタインラブランの10キロレースを完走しました。タイムは約52分。震災前に出場したときとほぼ同じタイムです。15年前ですから、40歳のときと同じですからたいしたものです。自分を自分でほめてやりたいという思いがよくわかります。体重が72キロになり、これはいけないと去年の6月からジムに通い、体重を65キロまで落とし、今回の出場です。多くの支持者から体がどこか悪いのではと心配していただくぐらい、体重を短期で落としました。

 12月頃から、これならラブランの10キロレースぐらいならでれるのではと、ジムのトレーニングだけっでなく、路上でのランを開始しました。ジムと路上のランは別物で、筋肉の痛みが違うのです。特に、けりの筋肉は路上でないとつかないことがよくわかりました。2月のはじめは絶好調だったのですが、気温が下がった時期に持病の椎間板ヘルニアが再発し、左足に痺れが走り、4、5日前から出場が危ぶまれる事態となりました。友人からは名誉ある撤退を進言されるなど、今日の朝まで悩みました。しかし、今日の朝はしびれ感はありながらも何とか出場できるのではと、アップを繰り返しましたがしびれはでず出場に踏み切りました。

 12時からの出発でしたが、完走が目的ですから、あえて最後尾から出発しました。ところが、走り始めてもしびれはでず、負けず嫌いの性格ですから、最後から追い上げ、ゴール時には真ん中よりも、前でゴールできました。これなら、最初から飛ばしておけば、40分台も夢でなかったのではと、また見果てぬ欲が出てきたところです。みんなからは、完走できてよかった、無理してはだめとの忠告をいただいています。
 久しぶりに、どきどき感があり楽しいひと時をすごしました。